2019年2月12日火曜日

「上から目線」考

最近、娘に相談する機会が増えてきました。少し成長してボキャブラリーが増えてきたということもありますが、何よりも、彼女が中学校で直面している悩みの数々が、私自身の悩みと本質的に同じだからです。

中学のクラス・部活でも、大人社会の職場でも同じですが、組織として一つのことに取り組む時、必ずやる気のない部分集団が生まれます。組織社会学で、よく80対20の法則(パレートの法則)と呼ばれるもので、コミットメントの高い20%がいて、やり方次第では中間的な60%についてはフォロワーとしてそのコミットメントを高めることはできるが、残りの20%はフリーライドもやむなしと考える、アレです。

私が上記の問いを立てると、娘は答えます。

「やる気のない子はしかたないよ。人それぞれだからさ。」

まあその気持ちは父もよく分かる。個人主義がデフォルトになっている昨今の若者らしい答えです。

娘は、少し考えてから言葉をつぎます。

「みんなの意見や考えをもっと聞かなきゃダメだよ。お父さん(=私)はいっつも上から目線でものを言うからダメなんだよ。」

主観的には、特定のミッションを実行するために、組織を取りまとめるのは、一つの役割に過ぎないと思っているので、「おい、そんなにたたみかけるようにダメ出ししなくても…」と反論したかったのですが、ちょっと立ち止まって考えてみました。駅までの5分会話なので、娘には、具体的な状況説明は一切してません。にもかかわらず、痛いところを突いてくる。

たしかに、特定ミッションの実行という課題ははっきりしているので、個々のメンバーのさまざまな言い分をすべて受け入れるわけにはいきません。しかしながら、メンバーの納得感はそこにあるのか、言葉遣いにどれほど配慮しても受け手は威圧的に感じるのではないか、タスク達成を急ぎ過ぎていないか等々、娘の言葉を「翻訳」した上で受け止めると、ハッと胸をつかれた思いがします。

娘が何を思って、「上から目線」コメントをしたのかは分かりません。まだまだ浅慮な子どもですが、それだけに本質をズバリと突いてきます。

要するに、日頃使うボキャブラリーや表現方法自体が、「上から目線」的という訴えね。そりゃ父親だからさ。存在自体がどうしても権威的になるんだよ。

うまく話をすり替えて、ここぞとばかりに日頃の不満を伝えた娘に座布団一枚、というところでしょうか。ちなみに、もともとの問いは、「クラスのみんなの心に火をつけるために、どんな作戦練ってる?」でした。

いいことを教えてもらったので、重箱の隅をつつくような、大人気ない真似はやめようと思います。だって、父はオトナだからさ!


《もう少し理解を深めたい人のための一冊》

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